竹篭ペンギン

ははです。夫と一歳児ひとりと暮らしています。五十肩です。

食のガラパゴスと言われた岐阜県飛騨地方の肉料理、けいちゃんを作る

f:id:k40090:20150417162756j:plain

ある日の夕飯の準備中、なにげなくテレビをつけていましたら、郷里・岐阜県飛騨地方の郷土料理の食レポが始まりまして。開始数分でいきなり「食のガラパゴス」と紹介されてしまいました。そ……そうか? そうなのか? へぼ食ってる同県東濃地方も結構ガラパゴスだと思うんですけれども。信州と東濃はくっついてるからガラパゴスじゃないとかそういう?

 

漬物ステーキが紹介されてましたけど滋賀県だって贅沢煮がありますし……食のガラパゴスという響きのインパクト的に、実態はひとまず置いておいて上手い事言ってやった感がそこはかとなく感じられるのですが私の気のせいかもしれない。いや、飛騨地方の食といって他県で紹介されるものといったら飛騨牛ばかりだったので、地味な郷土食にスポットライトが当たって少しびっくりしてしまったのです。だってほんとうに、紹介記事ときたら飛騨牛推しのとこばっかなんですもの! まあ美味いですけど牛! 肉だからね、そりゃあね、肉だもの、美味くて当たり前だよ! 野球でたとえるなら四番選手ですよ!

そんな、野球でたとえるなら四番選手な肉料理、飛騨の郷土料理の中にもうひとつありました。

それはけいちゃん。またはけいちゃん焼き、鶏ちゃん、ケーちゃんなどとも表記揺れがありますが、おおむねけいちゃんで通じます。鶏ちゃんという表記が一部あるように、鶏肉料理です。飛騨牛料理が飛騨の一級品料理の代表なら、飛騨のB級料理の代表はけいちゃんで決まりでしょう! 高山ラーメンを推す人もいるでしょうが、高山ラーメンというか、中華そばは普通のしょうゆ味のラーメンすぎて、ラーメンに詳しくない私はあまり推す気になれないのです……他地域の醤油ラーメンと、あまり味の違いがわからない。

 

さて、けいちゃん。一言で言うなら鶏肉の味噌炒めです。醤油で炒める地域もあるらしい。でも炒めるだけのパックの肉で醤油ベースの商品見たことない。他地域ではあるのかもしれない。

こんなの。

f:id:k40090:20150417171023j:plain

 これをどんぶり2杯ぶんくらいのキャベツ(もやしやたまねぎでもいい)と炒めてはい出来上がり。簡単ですね! このパック肉は冷凍も出来ます! 冷凍庫に常備しておけば、備蓄食料にもなります。街へとつながる峠が雪で閉ざされたときも安心ですね! もっとも現代は仮にドカ雪が降っても除雪車が雪をのけてくれるのでそもそもガチで冬篭りしなくてもいいわけなんですけども。

炒めたものが冒頭のこれ。

f:id:k40090:20150417162756j:plain

 どこでも買える調味料で味を再現するとしたら、あわせ味噌と味醂を1:1くらいの比率で混ぜたものに鶏肉をもみこみ、一晩くらい漬け置いて、野菜と共に炒めるなどすれば似た風味になります。塩気が足りないようなら醤油で加減すると簡単でいい。ピリ辛が好きな人は豆板醤を混ぜてもいいし、山椒を揉みダレに混ぜてもいい。元々家庭料理ですからきっちりした配合ルールがあるわけでもなく、それっぽければいいと思います。地元民はだいたいパック肉を使うと思う。家庭料理に手間はかけない、それが正義。

 

同じ飛騨の郷土料理のこも豆腐だって、木綿豆腐からくずして作ってるご家庭なんて残ってないと思うよ。TVで紹介されたとかでスマッシュヒットしてるあげづけも、焼くだけで食べられるし。マツコデラックスの影響力すごいね……

以上、ふるさと飛騨の郷土料理の紹介でした。