竹篭ペンギン

ははです。夫と一歳児ひとりと暮らしています。五十肩です。

そもそも私は結婚をしたくなかった

ニニコ (id:ninicosachico)さんのエントリを読んでから、はて、私も十代のころは産むか産まないかぼんやりとしていた筈。それが今や一児を抱えている。どういう経緯だったろうかともんやりと考えています。

 

ninicosachico.hatenablog.com

 

思い返せば、子供のころからそもそも私は結婚をしたくなかったのでした。より正しく言えば、「結婚したら?」とか「結婚する気ないの?」と言われるのが嫌でした。だって答えるのがめんどくさい。でも、結婚しなかったら雲霞のように群がられて、確実に言われるに違いない。しかし、私は結婚はしないだろう。かなり小さなころからそう感じていました。なぜなら私は、クラスメイトの女子達が楽しそうにコイバナできゃっきゃしてる様子を眺めながら、そういう意味で人を好きになったことも、逆に、向こうからの好意を感じたこともないなあと常々思っていましたし、やりたいことを好きなようにやって生きていくなら一人の方が身軽でいいと思っていたので、恋愛結婚も、結婚のためにする結婚も、相当縁遠いだろうと予想していたからです。しかし結婚しないことを放っておいてくれるほど、私の田舎は都会的ではなかった。ここでいう都会的、という意味は、よく言えば価値観が多様である、悪く言えば他人に無関心という程度のことで、実際の田舎をdisっているわけではないです。ちなみに小学校低~中学年のころになりたかったのは本屋と文房具屋を営む兼業農家だったように思います。ロハス()。

 

それからほぼ思いつきで上京し(遠くに行ってしまえば、親や親類縁者から結婚について聞かれることも減るだろうという打算も、上京の理由の中10パーセントくらいはしめていましたね)、バイト先の上司に言われた一言で調子に乗ってこれまた思いつきで専門学校に行って、就職し、なんやかんやで一人目の彼氏が流れで出来まして、「恋愛やっぱめんどくせぇえええええ無理無理私には無理仕事やるわ!好きなことやって暮らすわ!」となり別れ、好き勝手に適当に暮らしていたんですがまたなんやかんやで二人目の彼氏が出来まして、「この人おもしろい!この人と暮らしたら今よりおもしろいに違いない!」と、天啓がおりてきまして、あとは勢いまかせで深くは考えていなかったと思います。結婚する際、子供を産むことは私の中では前提でした。なぜなら私の中では、結婚するということは、セックスをするということとイコールでした。つまりセックスするということは子供が出来るかもしれないということだから。子供が欲しい、というよりは、出来るかもしれない。だから結婚、と、まあ、随分短絡な感じもしますしコレ男性に言ったらドン引き対象のセリフですね、分かってますから旦那には伝えた記憶がありません。

でも、ゴムだけで100パーセント避妊はできないのです。

どんなに避けようとしていても、事故は、起きるときには起こる。

PMSも強くなかったので、避妊目的でピルを飲むのもめんどくさかったしそこまでガンガンセックスしたいわけでもなかったんですね。まあ、だから一人目の彼とはうまくいかなかったのかなと今となっては思わなくもない……めんどくさかったんだよ。今思い返せばひどいことしたなと思います。

カレカノの状態のまま普通に同衾してる方々も多数おられるかと思いますし、結婚即セックスレスという方々も結構それなりにいるのではないかと思いますし、子供をこさえるにあたって両親が結婚している必要は必ずしもないという考えもあります、それぞれ理解できます。でも、私は当時で三十を越えて、子供を産むにはいい歳でしたし、事実婚のままぽっこり出来て、いざ産むとなった段で母体の私が死んで、籍を入れていない旦那と、旦那の配偶者ではない私が産んだ子供が残されてしまったら、という可能性を考えたときに、「うわっそれめんどくせえ!」と、思ったんですね。私は、このめんどくささを強固な意志の力と財力で跳ね除けられる人間じゃなかった。結婚を選んだのはそういう流れです。旦那と一緒に暮らしたいのは、生活が楽しそうだから。生活を楽しみたいなら、カットできる苦労はこだわりのない範囲でカットする。じゃあまあ既存のシステムにのっかっておくか、と。

 

ニニコさんとどこが違うのかと考えたら、ニニコさんは結婚の主体はあくまでも夫婦二人という認識なのに対して、私は結婚のことを子供が出来たときの保険と考えているように思います。※あくまでも自分が結婚するとした場合です。ロマンチックではありませんが私の性格がロマンスとは無縁なので仕方が無い。のろけ話を聞いているぶんには楽しい性分なので、コイバナを聞くことに抵抗は無いですしフィクションのラブコメものとか大好物(ただし、フニャフニャしたいいとこゼロの主人公のハーレム物、てめーは駄目だ)ですけどね! なんでコイバナって、時間が経つと高確率で修羅場話や浮気話や武勇伝や愚痴になるんでしょうかね! そんなクズ別れちゃえよ、あるいは、ほんと恋愛ごとになるとこの人はクズだなと冷淡に思えるのは私がそのクズに恋してないからなんでしょうかね! 恋愛って怖いですね!

 

そんな私もいろいろ考えていたわりにはなかなか子供を授からず、クロミッドの力を借りてようやく一子に恵まれたわけですが、これで女の修羅道が終わるはずもなく、「子供作らないの?」の次のターン、「二人目はいつ?」 という流れを現在くらっているところです。あ、クロミッド使うに至った経緯はそろそろタイムリミットだったからどうせ結婚したんだし駄目もとでやっとこうと思ったからです。別に本能に目覚めたわけではない。ことを、強調しておきます。子供作ったりできたあとの本能なんていうもんは基本二つしかない、性欲と、童顔は可愛い、これだけだ。そもそも、三大欲求と言われる性欲事体が無い人もいますからね! 母性本能も、産んだら自動的に発動するパッシブスキルなんて嘘ですからね! 実際、生まれたばかりの我が子と初対面したときの私の感想は「内臓……?」でしたしね! いや、赤くて青くて白くて、柔らかくて濡れてて動いてて、臓物としかたとえようがないですって生まれたての赤子。可愛くなるのは母子双方に愛着が湧いてからです。でも旦那は初対面時に号泣してたらしいから父性本能はパッシブスキルな可能性ある(単に人によるだけだと思います)。

 

押し付けがましく言われることが、世の中からなくなればこの世の窮屈さも減るのにね。

書くことでなにか自分の中でも整理できたのでよかったです。