ホンビノスの佃煮を食べる
貝の佃煮をいただきました。ホンビノス貝の生姜煮です。かつては白ハマグリと呼ばれていたこともありましたが、他の貝にシロハマグリの通称が割り当てられたため、誤解を防ぐという意味で現在は「ホンビノス」と呼ばれることが多くなっているのだとか。砂抜きいらずの二枚貝、サイズはおおぶり、歯ごたえがしっかりして味も濃く、いいダシがとれるため、マイナーではあるけれど生の状態で流通もしています。産地である船橋市近辺では、たまにスーパーで売っていることも。外来種だけど生息環境がアサリなどの日本在来種とかぶらないため、悪名高いブラックバスやブルーギルなどと比較すると、従来の漁に影響は与えないし美味しいしで一部で歓迎されているフシが見られます。事実、酒蒸しとかうまい。お吸い物にしてもうまい。ハマグリよりもややかみごたえのある食感が癖になる、ゴージャスな食べ応えです。大きいものになると一歳児の手のひらからはみ出るくらいの貝殻サイズのものもあるんですよ。見かけましたら是非どうぞ。基本的に砂抜きしなくてもいいので調理も楽です。お値段もホタテなどと比べると安めです。
もともとの生息地だった北米では、クラムチャウダーといえばこのホンビノス貝で作るのが本当のレシピなのだとか。締まった身にギュッと詰まった貝の味、確かにクラムチャウダーにするととても美味しそうです。
さて、佃煮です。船橋の杉岩商店で作られたものです。杉岩商店は佃煮屋さん、各種貝類や昆布の佃煮も取り扱っているらしい。焼きあさりが名物です。
佃煮になってもしっかりとした噛みごたえは健在、あまじょっぱく煮られたホンビノスは生姜の風味も爽やかで、とてもおいしかったです。これ酒の肴に合うやつや~日本酒キュッと一杯ひっかけたくなりました。授乳中であることが悔やまれます……