竹篭ペンギン

ははです。夫と一歳児ひとりと暮らしています。五十肩です。

ホンビノスの佃煮を食べる

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貝の佃煮をいただきました。ホンビノス貝の生姜煮です。かつては白ハマグリと呼ばれていたこともありましたが、他の貝にシロハマグリの通称が割り当てられたため、誤解を防ぐという意味で現在は「ホンビノス」と呼ばれることが多くなっているのだとか。砂抜きいらずの二枚貝、サイズはおおぶり、歯ごたえがしっかりして味も濃く、いいダシがとれるため、マイナーではあるけれど生の状態で流通もしています。産地である船橋市近辺では、たまにスーパーで売っていることも。外来種だけど生息環境がアサリなどの日本在来種とかぶらないため、悪名高いブラックバスブルーギルなどと比較すると、従来の漁に影響は与えないし美味しいしで一部で歓迎されているフシが見られます。事実、酒蒸しとかうまい。お吸い物にしてもうまい。ハマグリよりもややかみごたえのある食感が癖になる、ゴージャスな食べ応えです。大きいものになると一歳児の手のひらからはみ出るくらいの貝殻サイズのものもあるんですよ。見かけましたら是非どうぞ。基本的に砂抜きしなくてもいいので調理も楽です。お値段もホタテなどと比べると安めです。

もともとの生息地だった北米では、クラムチャウダーといえばこのホンビノス貝で作るのが本当のレシピなのだとか。締まった身にギュッと詰まった貝の味、確かにクラムチャウダーにするととても美味しそうです。

 

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さて、佃煮です。船橋の杉岩商店で作られたものです。杉岩商店は佃煮屋さん、各種貝類や昆布の佃煮も取り扱っているらしい。焼きあさりが名物です。

 

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佃煮になってもしっかりとした噛みごたえは健在、あまじょっぱく煮られたホンビノスは生姜の風味も爽やかで、とてもおいしかったです。これ酒の肴に合うやつや~日本酒キュッと一杯ひっかけたくなりました。授乳中であることが悔やまれます……

織部錦/宗家 源吉兆庵

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田舎で食べたものです。滞在中、結構ぱくぱくもぐもぐといろいろな種類のお菓子を頂きましたが、カメラを構える余裕があまり無くて、記録がそれほど残っていません。このブログをはじめるにあたって、おいしかったものは出来るだけメモすることにしたのですが、三ヶ月も経っていないのにこのざまです……いやはや。

宗家 源吉兆庵の織部錦。箱の中に八個、個包装で並んでいました。お供えとして戴いたものです。故人はどちらかといえばこしあんよりつぶあん派、こしあんはやや苦手でしたがこれはこしあんの焼き饅頭。けれど真ん中の栗餡の味が強いので、あまりこしあん的な風味が前に出ていません。栗餡の中にはさつまいもも入っているとか。故人も喜ぶ味だと思います。栗も芋も、好きだったからねー。

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サイズは小さめ、かわいい大きさ。けれどもがつんと甘いので、お茶と一緒に食べて正解。お茶も煎茶ではなく、抹茶や玄米茶など、味の強いものが合うと思います。この時私は玄米茶で戴きました。とてもおいしかったです。

 

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ごちそうさまでした。

 

キューサイのケールおひたしセットを作って食べる

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約二週間の間、実家で何をしていたかというと、お見舞いや葬祭以外の時間はおおよそ子守りと実家のごはんを作る手伝いをしていたということになるでしょうか。食と健康にたいそう興味のあった亡き母はキューサイの通販をしていたらしいのですが、あまり食と健康に興味のない家族が、キューサイから貰った非売品「ケールおひたしセット」をもてあましまして私に譲ろうとしてきたので、それじゃあ作ってしまおうという流れになりました。

だってキューサイといったら、うーん不味い!の青汁ですよ。そのキューサイが出してる非売品ですよ。ケールですよ。正直怖い。どんな味なんだよ。みんなで食べようよ。こういう時のための大家族ジャナイカ。不味いもみんなで背負えば怖くない。

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「ケールって、美味しいんだ。」

 

アッハイ

 

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袋の中にはフレーク状の乾燥した菜っ葉のようなものが入っておりまして、裏面の作り方によればこれを規定量の水、付属の出汁とともに煮ろということらしい。ぐつぐつ煮立った鍋、もうもうと上がる蒸気、煮えていく怪しげな草、気分は魔女です。名称「ケールおひたしセット」なのになんか私の想像しているおひたしとすでに違う……おひたしってこんな粉々なのじゃなくて、もっと茎とか菜っ葉の形状がはっきりしてるものなのでは……

そして出来上がったものは冒頭の写真、おひたしというよりどちらかといえばご飯の友というかしっとりしたふりかけというかそんな感じですね?

 

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> ケールって美味しいんだ <
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いや、普通に食べられました。拍子抜けするほど美味しい。もっと罰ゲーム的な味を想像していたのですが……ほろ苦い菜飯といった風味で、出汁の味もほどよくご飯が進む進む。これ普通に売ってくださいよキューサイさん……あの、普通に美味しいんで。ご飯好きな人なら美味しく食べられると思うんで。山田養蜂場のはちみつと青汁混ぜて飲みやすく!とかやってる場合じゃないですよ、こっち普通に美味しいんで!

これ、いつか非売品じゃなくなればいいなあと切に思うのでした。

 

 

 

母のこと

ずいぶんと急な話で、二週間以上が経過したのにまだ現実感が湧かないのですが、交通事故で母が亡くなりました。まだ60代、あっけなくあっさりと逝ってしまいました。80くらいまで生きるだろうと何の疑問も抱かず適当に接してきたことが悔やまれますが、もうおきてしまったことですから、命というのはそもそもそういう、儚いものなのだと思って心の整理をするしかありません。

もっとも、整理するほど心が混乱しているかといえばそうではなく、先ほども言ったように現実感が無いというのが正直なところです。残された者の間でもたびたび、「まだ信じられない」「そのあたりに隠れている気がする」「夢でもみているみたい」といった話になります。ドラマのような不幸が身近に起きても、そんなにすぐには気持ちを切り替えて慟哭したりしないこともあるんですね。告別式やらなにやらでは、泣くことを期待されているかのように接されるときもありまして、戸惑うこともありました。泣いてもいいと強く何度も言われましても、泣きたい気分でもないというか、本当に急な話だったので、まだ冗談なのではないかと疑っているくらいで、むしろ泣いたら夢ではなく現実だと確定してしまうのではないかと不安がよぎることすらありました。

こういうときは泣くのがまとも、泣かないのはまともではないと思われるのなら、私にとってはつらい世の中です。

 

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写真はいただいた上用饅頭。親戚曰く、私の田舎では通夜や葬式などの死に関わる集まりでは、食べるときに音のでる、 ……つまりポリポリだとか、サクサクだとかいった、例えば煎餅やおかき、落雁などの…… お菓子はお坊さんや来客に出してはいけないそう。つまり、茶菓子として出すのは、饅頭や、羊羹や、洋菓子ですとカステラ、バウムクーヘン、そのあたりになるようです。お茶は玄米茶ではなく煎茶。作法の由来はわかりませんが、しきたりに理屈を求めるのもナンセンスというか、年寄りがそう言うならそういうものなんでしょう。こと、冠婚葬祭の細かな決まりごとというのはローカル色が強く、地域差がありすぎてネットの情報があまりあてにならないのがつらいところ。ただ、手間や人間関係をできるだけ簡素に簡素にしていく流れの昨今、菓子の種類にこだわるこのようなしきたりも、私が寿命を迎える50年後近辺には無くなっているのかもしれません。

こういった身内の不幸をブログに記すことについては賛否あることを知ってはいますが、主に食に偏っているとはいえ日常を記録することを目的としたブログであるのに、身近な人に起きた出来事について何も触れないのも違う気がして、さらりと触れておこうと思いました。


田舎のあれこれはまたなにか書くかもしれません。

桜クロワッサン/ヤマザキプラザ市川

春といえば花粉、そしてヤマザキ春のパン祭り。春は日本の四季で最もパンを焼くに適した季節とされながら、あの割れにくい白いお皿を貰うためのシールを狩りに、ホームベーカリーを持っているにもかかわらずつい山崎のパンを買ってしまう人も多いのではないでしょうか! 少なくともうちはそうです。見事に山崎製パンの掌の上で踊らされています。くやしい、でもシール台紙を埋めていく作業楽しい! 山パンのパンは、食事として食べるには個人的にはちょっと甘くて柔らかすぎるけど祭りだから、祭りはハレの日だから、少しくらい甘くてもいいよね……(この、踊らされている感ときたら)

 

ところで山崎製パンには直売店がありまして、千葉県市川市にあるヤマザキプラザ市川というお店なのですが、ここでしか買えないパンがそりゃもう美味い。前段で、食事として食べるには個人的にはちょっと甘くて柔らかすぎると書きましたが、ヤマザキプラザ市川で直売されている袋なしのパンは、カンパーニュやらライ麦入りのパンやら、ハードなパンも置いてあります。ワインのおともにぴったりの、ベリーやナッツが練りこまれた浅黒いパンのラインナップも見事で何故こっちを全国展開してくれないんだろう! 何故! おいしいのに! と、このビルに入るたびに思います。こう書くと大人な感じのパン屋に思えますが、もちろん、クロワッサンやメロンパンなんかの激甘系おやつパンも充実しています。たまに亀の形をしたパンとかもある。そこらへん下町のパン屋っぽい。

 

あと季節限定のパンが熱いです。梨パンとか梨ジャムとかある。あのこにくたらしい梨の妖精ふなっしーのせいで、全国のみなさんの梨の産地の認識が、梨といえば船橋みたいになってるけど梨の生産量一位は船橋市じゃなくて市川市ですから、梨パンがあるからといって梨の妖精に便乗したわけじゃないですから! ね! だから市川の梨関連商品もよろしくお願いいたします(便乗)。

 

というわけで、季節限定の桜クロワッサンを頂いてきました。

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ヤマザキプラザ市川にはイートインスペースがあり、購入したパンを持ち込んで食べることができます。コーヒーや紅茶を注文することもできる。紙コップじゃなくてマグやティーポットで供されます。朝はコーヒーの価格がちょっとお求めやすく。

 

桜クロワッサンをちぎるとうっすらとしたピンク色で、道明寺のような桜餅のような風味がありました。

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中には桜餡が折り込まれています。それほど強い主張ではなく、桜の葉の塩漬け特有の独特な苦さは微かにある感じ。あくまでも味は桜餅ではなくクロワッサンでした。さくさくともちもちの中間の食感といいますか、噛みごたえが独特です。上にかかったグラニュー糖は焼かれてカリカリしていて、さくもちの食感にアクセントを添えています。これはうまい、だがカロリーとGI値がおそろしく高い味だコレ……多分。

 

ヤマザキプラザ市川は総武線市川駅から歩いて一分程度の距離。東京の東側に行く機会がありましたらちょっと足を伸ばしてみては。秋葉原からなら市川まで乗り換え無しで19分です。

 

そうそう、パン祭りのお皿は、ヤマザキプラザ限定の袋無しのパンだと、シールじゃなくてチケットの形式でもらえます。500円で一枚だったかな。五枚でお皿一枚との交換です。

山崎プラザ市川(公式)

 

スフレパンケーキと釜焼きスフレ/ 星乃珈琲店

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星乃珈琲店習志野台店に行ってきました。スフレパンケーキダブルと、釜焼きスフレのバニラのスフレチョコレートソースを頂きました。コーヒーもスイーツも大満足の美味しさでした。

 

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レトロで落ち着いた店内は、席に座るだけでちょっと贅沢な気分になれます。コーヒーショップではなく、漢字で三文字、珈琲店。昔懐かしい喫茶店を親しみやすくおしゃれにした雰囲気の内装です。店員さんの制服もフォーマルな感じで素敵。星乃珈琲店のこの制服が着たいからバイトに応募する人もいるに違いない。歳をとった人も若い人も似合うデザインだと思います。

 

習志野台店に行くのは初めてでした。女子トイレにオムツ交換台があるのがとてもいい! 幼い子連れだと、泣いたり騒いだりしていなくても美味しいコーヒーが飲める雰囲気のカフェに入るのは少し気後れしてしまうのですが、オムツ台があると、この店は入っても良い店だと思うことが出来ますね。

 

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釜焼きスフレは表面がサクサク、中は熱々とろっとろ。スフレは軽い食感、チョコレートソースは濃厚な味で、とても美味しい。是非また行きたくなる味でした。

もちろんコーヒーも、とても美味しかったです。

モスの日にXO醤チキンバーガー/モスバーガー

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子供を預けて病院に行った帰り、小腹がすいたのでふらりと入りました。モスバーガーはフードは作りたてだしドリンクは紙コップじゃないし、ファーストフードなのにファーストフードっぽくないところが好きです。ごはんやさんと比較するとあまり待たされないので、時間がないけど温かいものを食べたいときに寄ることが多いです。

たまたま偶然ですが、今日はモスの日でした!

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三月十二日はモスバーガーの誕生日、おめでとう、いつもおいしいごはんをありがとう!

クーポンと花の種を貰いました。

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花はペチュニア。育てやすくて丈夫で長く華やかに咲き乱れる、良い花ですね。

 

期間限定の言葉につられて注文したのはXO醤チキンバーガー、軽くトーストされてカリッとしたバンズ、パリパリに皮目が焼けた鶏もも肉にからむピリ辛の肉味噌はXO醤味。ハンバーガーなのに中華テイスト。意外においしい。いや、チキングリルはどんなたれにも合うのかもしれない。シンプルイズベスト、もうチキングリルは世界共通言語でいいと思うよ。シャキシャキしたレタスの食感も美味で、さすが安定のモスでした。